自動車保険、これであってる?新車と中古車で違う?

「中古車に乗っているけど、保険ってどう選べばいいの?」「新車と中古車で保険の選び方は違う?」そんな疑問を解消するために、今回は中古車を中心に、新車も考慮した自動車保険の一般的な選び方を解説します。自動車保険を契約する際には保険会社や保険代理店と相談しながら決めることが多いですが、自分のライフスタイルに合った自動車保険を契約する際の基礎知識として参考にしてください。当記事は、保険業法上許される範囲の記述となっており、一般的な情報のみを掲載しております。ご自身のライフスタイルにあった自動車保険を選ぶ際は保険会社や保険代理店に充分相談するようにしてください。

<記事の最後に免責事項を記載しております。免責事項までお読みになって上で記事を参考にしてください>

目次

  1. 中古車と新車で異なる保険選びのポイント
  2. 中古車向けの補償と特約
  3. 新車向けの補償と特約
  4. 本人および同乗者の補償について
  5. 保険料を抑えるテクニック
  6. 免責事項

中古車と新車で異なる保険選びのポイント

一言に自動車保険といってもどのように理解したらいいかわからない方も多いと思います。まずは自動車保険を分解して考えてみましょう。色々な保険商品がありますが、シンプルに4つの部品に別れていると考えてください。まずは、対人・対物賠償保険です。自動車事故で他者に損害を与えた場合、その賠償責任を補償します。次に、車両保険です。自身の自動車の損傷や盗難、全損などに対する補償を提供します。3つ目が人身補償です。ご自身や同乗者の事故時の怪我や死亡などの補償を提供します。そして最後が各種特約です。弁護士費用やロードサービスなどの補償がこの部分で提供されます。これらのカテゴリを理解することで、自分に合った自動車保険を選ぶことができます。保険料や補償内容を考慮しつつ、必要な特約を追加することが重要です。(保険商品によっては、特約が自動付帯になっており、外せないような場合もあります。)

それでは、BrummBooo的にまずは中古車の場合の保険選びのポイントから説明していきましょう。

中古車の場合
  • 時価額に応じた補償が必要
    中古車は市場価値が低くなるため、過剰な補償は不要な場合もあります。ただし、これは逆の場合もあります。中古になっても人気があって中古車価格が下がらない場合は、保険で基準となる時価額が低すぎて、ほんの少しの事故で廃車扱いになる可能性があります。この場合は、保険会社に相談して車両の価値の算定をし直してもらうなどに対応が必要です。
  • 故障リスクを考慮
    経年劣化による故障リスクが高いため、ロードサービス特約などが役立ちます。出先などでのトラブルなどでタクシー代や交通費が保障される内容かどうか、なども確認しておくと安心です。
  • コスト重視
    保険料を抑えつつ、必要最低限の補償を確保することが重要です。もちろん、諦めなければならない特約や補償内容が出てくるかもしれません。BrummBooo的な視点では、自分が重視するポイントに絞って補償をつけてコストダウンして軽やかなクルマ生活することをお勧めしています。
新車の場合
  • 高い補償が必要
    購入直後の新車は価値が高いため、事故や盗難時に備えた手厚い補償が求められます。
  • メーカー保証とのバランス
    新車にはメーカー保証が付いているため、重複しないよう注意しましょう。

中古車向けの補償と特約

補償について
  • 対人・対物賠償保険
    万が一の事故に備えて、相手への賠償は手厚くしておくべきです。無制限が選ぶのが一般的だと思います。
  • 車両保険(限定型)または不要
    修理費用や自然災害リスクをカバーしたい場合は限定型を検討。ただし、時価額が低い場合は不要なこともあるので、時価額を見て決めてもいいかもしれません。
特約について
  1. 弁護士費用特約
    示談交渉をプロに任せられる安心感がありますよね。こちらも保険商品によって違いがある場合もあるので、チェックしてみてください。
  2. ロードサービス特約
    特に中古車での故障リスクを考慮してロードサービス特約がある場合は選択しておくと安心です。
  3. 個人賠償責任特約
    日常生活での賠償リスクもカバー可能な特約もあります。自動車の保険とは少しポイントは異なりますが、このような付帯される特約なども知っておくと、他に無駄な保険をかけなくても良いことが多いのできちんとチェックしましょう。

新車向けの補償と特約

補償について
  • 対人・対物賠償保険
    新車でも相手への賠償は万全にしましょう。この部分は中古車ともちろん変わりません。通常は無制限にすることが多いと思います。
  • 車両保険(一般型)
    新車時は車両の評価額が高いので、幅広いリスクに対応できる補償内容でご検討ください。もちろん補償内容が厚くなれば保険料も高くなるので、バランスで考えて選択してください。
特約について
  1. 新価特約
    一般的に全損時に購入価格で補償される特約なのですが、やはり新車購入者には心強い特約だと思います。
  2. 弁護士費用特約
    トラブルは新車も中古車も変わりません。中古車同様にしっかりと確認してから契約しましょう。
  3. ロードサービス特約
    遠出中のトラブルにも対応可能な特約です。新車であっても故障ではなく、事故で不動になる可能性もあるので、しっかりと検討しましょう。
  4. 個人賠償責任特約
    こちらも中古車同様で、日常生活での賠償リスクもカバー可能な特約も一般的には付帯される場合があるので、確認してみてください。

本人および同乗者の補償について

本人補償
  • 運転者傷害保険
    運転者の事故による怪我や死亡時の補償を提供します。具体的には、医療費や入院費、遺族への補償などが含まれます。
同乗者補償
  • 同乗者傷害保険
    同乗者の怪我や死亡時の補償を提供。
  • 同乗者死亡時遺族補償
    同乗者の死亡時に遺族への補償を提供。

これらの補償は、事故時のリスクをより広範囲にカバーし、家族や同乗者への影響を軽減するために重要です。

保険料を抑えるテクニック

運転者条件を限定する

  • 家族限定や年齢条件(例:26歳以上)をつけて保険料を抑える

免責金額を設定する

  • 免責金額とは車両保険を使用する際に必要とされる自己負担額のことを言いますが、ある程度事故負担額を設定しておけば保険料を抑えることができます。

ネット型保険を活用する

  • ダイレクト型なら10〜30%程度安くなることもあります。ただし、自分で選ぶことになりますので、充分検討し不明点がない状態で契約するようにしましょう。

不要な特約は外す

  • 自分に必要ないものは契約時に見直しましょう。ただし、自動付帯で取り外すことができない場合もあります。

無事故で自動車保険を使わない

  • 保険を使わなかった場合、次の年は等級が上がり、割引率が大きくなっていくので前年同様の契約の場合は通常は保険料が下がることが一般的です。安全運転で事故をしないことが一番保険料を抑える確実な方法だということを覚えておきましょう。

複数社で見積もり比較

  • 保険料やサービス内容を比較して最適なプランを選ぶ。意外と金額の差ができる場合もあります。ただ、金額だけで選んでしまうと万が一の時に保険会社や保険代理店に相談できないといったことも考えられるので、慎重に考えていきましょう。

結論

中古車と新車では、自動車保険選びのポイントが同じところもありますが、車両の評価額の違いや故障に対するリスクが違うことから、中古車や新車それぞれで検討した方がいい部分もあります。中古車の場合はコスト重視、新車の場合は手厚い補償ができるプランが一般的ですが、そこはご自身のクルマ生活に照らし合わせてマッチするプランを選択することが大切です。また、自分や家族のライフスタイルに合わせて柔軟にプランを変更することが重要です。このガイドを読了いただいたので、自分にピッタリな自動車保険を選ぶための基礎知識はすでに身につけていただいているのではないかと考えています。

免責事項

この記事は、自動車保険の選び方に関する一般的な情報を提供するものであり、個々の状況やニーズに応じた具体的な保険募集やアドバイスを含んでいません。保険内容を選択する際は、自身の財務状況やライフスタイルに最も適したプランを選ぶことが重要です。各保険会社の条件や契約内容を十分に確認の上、しっかりと理解して保険契約を行なってください。したがって、保険の選択や契約に関連する一切の責任は、読者自身が負うものとします。