みなさん、こんにちは。今回は、私たちの日常生活にとって大切な話題、ガソリン税について考えていきたいと思います。最近、このガソリン税をめぐって色々な動きがあり、これからどうなっていくのか興味がある方も多いのではないでしょうか。一緒に考えてみましょう。

ガソリン税って何?なぜ今話題なの?
まずは、ガソリン税について簡単におさらいしましょう。実は、私たちが給油所でガソリンを買うとき、1リットルあたり約56.6円もの税金を払っているんです。その内訳は:
- ガソリン税(揮発油税と地方揮発油税):53.8円
- 石油石炭税と温暖化対策税:2.8円
そして、これらの税金が含まれた価格にさらに10%の消費税がかかるんです。ちょっと複雑ですよね。
この中で特に議論になっているのが「暫定税率」というもの。これは、本来のガソリン税に1リットルあたり25.1円を追加で徴収している税金なんです。もともとは1970年代に道路整備のための「一時的な措置」として始まったものなのに、なんと半世紀以上たった今でも続いていのです。
最近の動き:暫定税率廃止の話
2024年12月、自民党・公明党・国民民主党の3党が「ガソリン税の暫定税率は廃止する」という合意文書を発表しました。これを聞いて、「ガソリンが安くなる!」と思った人も多いかもしれません。
でも、実は具体的な廃止時期は明示されていないんです。実際、2025年度の税制改正大綱には盛り込まれず、2026年度以降の課題とされました。つまり、まだまだ先の話だということです。
暫定税率が廃止されたら?
もし暫定税率が廃止されたら、ガソリン価格は1リットルあたり約25円下がると見込まれています。月に60リットル給油する人なら、年間で18,000円ほど負担が減るかもしれません。
ここで、よく政治家・官僚から聞こえてくる話として「税収が減るから廃止は難しい」というものがあります。確かに、暫定税率を廃止すると、国と地方の税収が年間で約1兆5,000億円も減ってしまうという試算が出ています。
でも、これって減収の部分しか話をされていません。実は、政府は今、石油元売り会社に対して大規模な補助金を支給しています。この補助金、当初800億円だった予算が、なんと総額1兆6000億円を超え、当初予算の20倍に膨らんでいるんです。つまり、すでに税金を使って価格抑制を行っているわけです。
だから、「税収が減るから廃止できない」という議論は、実はちょっと全体をみた議論になっていない。むしろ、複雑な補助金制度をやめて、直接的に税金を下げる方が、私たち消費者にとってはわかりやすいし、効果的かもしれません。
地域によって違う!ガソリン価格の格差
ガソリン価格には地域によってかなり差があることはよく知られています。例えば、2024年11月時点で、最も高い長崎県(168.3円/L)と最も安い埼玉県(152.6円/L)では、約16円も違いがありました。
この差は、ガソリン税の家計に対する負担感にも影響しています。東京都区部では消費支出に対するガソリンの割合が0.6%しかないのに、北海道では2.1%、東北では2.5%にもなっています。つまり、地方の人ほどガソリン税の負担が重いということです。
この地域格差は、以下のような要因によって生じていると考えられます:
- 輸送コスト:製油所から遠い内陸部などは比較的高めの価格になる傾向があります。
- 競争状況:ガソリンスタンドの数や競争の度合いによって価格が変動します。
- ガソリンスタンドの形態:有人スタンドとセルフスタンドでは価格が異なることがあります。
- 原油価格の変動:地域によって原油価格の変動への対応が異なる場合があります。
環境への影響は?
ガソリン税を考える上で、環境への影響も重要な要素です。つまり、ガソリン価格が高いからクルマに乗る機会が減り、環境への影響が少なくなる、という考え方です。これは欧州各国の政策の考え方と同じです。環境省の試算によると、もし2012年から暫定税率を廃止していたら、2020年のCO2排出量は約1,270万トンも増加していたそうです。これは、1990年のエネルギー起源温室効果ガス排出量の約1%に相当します。
でも、ちょっと待ってください。この試算、ガソリン車が奏功する際のCO2排出量だけを考えていて全体的な話をしていない。私たちBrummBooo Driving Societyが大切にしている「クルマを長く大切に乗り続ける」という考え方を入れると、話は変わってくるかもしれません。新車を作るときには、たくさんのCO2が排出されます。こういった考え方をライフサイクルアセスメント(LCA)と言われます。だから、既存の車を大切に長く使うことで、新車製造時のCO2排出を抑えられるんです。仮に、の話ですが、ガソリン税が安くなって、既存の車を大切に長く使い続けられるようになれば、無駄な新しいクルマを作らずに済むので環境にいい影響を与える可能性もあるんです。
政治の動き
2025年度の与党税制改正大綱では、自動車関係諸税について「中長期的な視点」から検討し、見直しを行うとしています。一方で、野党からは早期の暫定税率撤廃を求める声も上がっています。立憲民主党は2025年4月からの暫定税率撤廃を盛り込んだ修正案を提出しています[7]。国民民主党も早期実施を含め議論の前進を訴えています。
これからどうなる?私たちにできること
ガソリン税の問題は、単に「税金が高い、安くしてほしい」という話だけではありません。環境問題、地域格差、財政の問題など、様々な要素が絡み合っています。

私たちBrummBooo Driving Societyのメンバーにできることは何でしょうか?
- クルマを大切に長く使う:新車を買うのではなく、今ある車を長く大切に使うことで、製造時のCO2排出を抑えられます。
- 効率的な運転を心がける:急発進・急ブレーキを避け、エコドライブを心がけることで、燃費を向上させCO2排出を減らせます。
- 適切なメンテナンス:定期的なオイル交換やタイヤの空気圧チェックなど、適切なメンテナンスを行うことで、燃費を向上させ、車の寿命を延ばすことができます。
- 政策への関心を持つ:ガソリン税や環境政策について関心を持ち、自分の意見を持つことが大切です。
- 地域の特性を考える:都市部と地方では、車の必要性や環境への影響が異なります。自分の住む地域に合った選択をすることが重要です。
- クルマの楽しさを共有する:クルマを楽しむことと環境への配慮は両立できます。クルマの楽しさを多くの人と共有し、クルマを長く使い続けるという価値観のクルマ文化を作っていきましょう。
ガソリン税改革の行方はまだ不透明です。でも、この問題を通じて、私たちの生活とクルマの関係、そして環境や社会との関わりについて考えるいい機会になるのではないでしょうか。私たちBrummBooo Driving Societyは、クルマを愛し、クルマと共に生きる喜びを大切にしています。同時に、環境や社会への責任も忘れてはいけません。ガソリン税の問題を通じて、クルマ文化の未来について、みんなで考え、行動していきましょう。
さあ、みなさんはどう思いますか?ガソリン税、既存車の活用、環境問題。これらの関係について、ぜひ周りの人とも話し合ってみてください。きっと、新しい発見があるはずです!
そして、これからも大切な愛車と共に、楽しいドライブを続けていきましょう。道路の向こうには、きっと素晴らしい未来が待っているはずです。