クルマを買う時にかかるいろんな費用、すべて理解していますか?

こんにちは、BrummBoooファシリテーター、松岡直紀です。今回は、クルマを購入する際にかかる様々な費用について、詳しく解説していきたいと思います。特に初めてクルマを買う方にとっては、想像以上に多くの費用項目があることに驚かれるかもしれません。新車と中古車では少し異なる部分もありますので、それぞれについて明確に整理してお伝えしていきます。

新車購入時にかかる費用

新車を購入する際には、車両本体価格以外にも様々な費用がかかります。これらの費用は大きく分けて「法定費用」と「諸費用」の2つに分類されます。

法定費用

法定費用とは、法律で定められた費用のことで、どこで購入しても同じ金額がかかります。主な項目は以下の通りです。

1. 自動車税(種別割)

自動車税は、毎年4月1日時点でクルマを所有している人に課される税金です。税額は車種や排気量によって異なります1

例えば、1,500cc〜2,000ccクラスの普通乗用車の場合、年間36,000円となります。新車購入時には、登録した月の翌月から年度末までの分を支払います。

2. 自動車重量税

自動車重量税は、車両の重量に応じてかかる税金です。新車登録時には3年分を支払います。

例えば、1.5t〜2tクラスの普通乗用車の場合、3年分で49,200円となります。

3. 環境性能割

環境性能割は、クルマの取得価額に対して課税される都道府県税です。燃費性能に応じて税率が0〜3%(軽自動車は2%まで)と変動します。

4. 自賠責保険料

自賠責保険は、すべての自動車に加入が義務付けられている保険です。新車購入時には3年分を支払います。

例えば、普通自動車の場合、3年分で27,770円となります。

5. リサイクル料金

リサイクル料金は、将来クルマを廃棄する際のリサイクル費用として、購入時に支払う料金です。車種によって異なりますが、おおよそ7,000〜18,000円程度です。

6. 消費税

車両本体価格や諸費用(税金を除く)に対して10%の消費税がかかります。

諸費用

諸費用は、主に手続きに関する費用で、販売店によって金額が異なる場合があります。

1. 登録費用

新車を登録する際の手続き費用です。通常10,000〜30,000円程度かかります。

2. 車庫証明費用

自家用車を保管する場所(車庫)があることを証明する手続きの費用です。10,000〜20,000円程度かかります。

3. 納車費用

購入したクルマを自宅まで届けてもらう費用です。距離によって異なりますが、近隣であれば5,000〜10,000円程度です。

中古車購入時にかかる費用

中古車を購入する際にもさまざまな費用がかかります。新車購入時と同様に「法定費用」と「諸費用」に分けられますが、一部異なる点もあります。

法定費用

1. 自動車税(種別割)

中古車の場合、購入時期によって支払い方が異なります。4月1日以降に購入した場合、翌年3月末までの分を月割りで支払います。

2. 自動車重量税

中古車の場合、車検が残っていれば支払う必要はありません。ただし、車検を受けてから購入する場合は支払う必要があります。

3. 環境性能割

中古車でも取得価額が50万円を超える場合は環境性能割がかかります。税率は新車と同様です。

4. 自賠責保険料

中古車の場合、車検残存期間に応じて保険料を支払います。

5. リサイクル料金

中古車の場合、前所有者が支払っているため、通常は不要です。ただし、未払いの場合は支払う必要があります。

6. 消費税

中古車本体価格や諸費用(税金を除く)に対して10%の消費税がかかります。

諸費用

1. 名義変更費用

中古車の所有者名義を変更する手続きの費用です。通常10,000〜30,000円程度かかります。

2. 車庫証明費用

新車と同様に必要です。10,000〜20,000円程度かかります。

3. 納車費用

新車と同様です。距離によって異なりますが、近隣であれば5,000〜10,000円程度です。

4. 整備費用

中古車の場合、購入前の点検整備にかかる費用が必要な場合があります。車の状態によって大きく異なりますが、数万円から数十万円程度かかることもあります。

初めてクルマを買う人へのアドバイス

初めてクルマを購入する方にとって、これらの費用項目を見ると、想像以上に多くの費用がかかることに驚かれるかもしれません。しかし、事前に理解しておくことで、予算計画を立てやすくなります。以下に、初めてクルマを買う人へのアドバイスをまとめます。

  1. 総費用を把握する:車両本体価格だけでなく、諸費用も含めた総支払額を確認しましょう。一般的に、諸費用は車両本体価格の10〜20%程度と言われています。
  2. 複数の見積もりを比較する:特に中古車の場合、同じ車種でも販売店によって諸費用が異なることがあります。複数の販売店から見積もりを取り、比較検討しましょう。
  3. 値引き交渉を行う:新車、中古車ともに、諸費用の一部は交渉の余地があります。特に代行費用などは、自分で手続きを行うことで節約できる場合もあります。
  4. 支払い方法を検討する:一括払いが難しい場合は、ローンやリースなどの選択肢も検討しましょう。ただし、金利などの追加費用も考慮する必要があります。
  5. 維持費を考慮する:購入時の費用だけでなく、燃料費、保険料、点検・整備費用など、所有後にかかる維持費も考慮に入れましょう。
  6. エコカー減税を確認する:新車購入の場合、環境性能の良い車を選ぶことで、自動車税や自動車重量税が減税される場合があります。
  7. 車検の有無を確認する:中古車購入の場合、車検の残り期間を確認しましょう。車検が近い場合は、その費用も考慮に入れる必要があります。
  8. 保証内容を確認する:特に中古車の場合、保証内容や期間を確認しましょう。追加で保証を付ける場合は、その費用も考慮に入れてください。
  9. タイミングを見計らう:新車の場合、年度末や決算期などのタイミングで購入すると、お得な条件で購入できる可能性があります。
  10. 将来の売却価値も考える:購入する車種によって、将来の売却時の価値が大きく異なります。長期的な視点で車選びを行うことも大切です。

クルマの購入は多くの人にとって大きな買い物です。特に初めて購入する方は、これらの費用項目をしっかりと理解し、慎重に検討することが大切です。予算オーバーや思わぬ出費を避けるためにも、事前に十分な情報収集と計画を立てることをおすすめします。

最後に、クルマ選びは単なる移動手段の選択ではありません。あなたのライフスタイルや価値観を反映する大切な選択です。費用面だけでなく、デザイン、性能、安全性、環境性能など、総合的に判断して、自分にぴったりのクルマを見つけてください。

クルマとの素敵な出会いが、あなたの生活をより豊かなものにすることを願っています。安全運転で、楽しいカーライフを!