こんにちは、BrummBoooファシリテーターの松岡直紀です。今回は、初めて中古車(もっというと初めてクルマを買う人も)を購入する方に向けて、車購入の流れを詳しく解説していきます。意外と買ったことないので何から始めたらいいかが分からないけど、今更聞けないという方もいらっしゃるかもしれません。中古車の購入は新車とは異なる点がありますが、適切な手順を踏めば、満足のいくクルマ選びができるはずです。自分らしいクルマ生活を楽しむ第一歩にしてください。
なお、この記事では中古車購入に焦点を当てていますが、新車購入の際の諸費用や維持費についても触れていきます。それでは、中古車購入の流れを順を追って見ていきましょう。

1. 中古車購入の準備段階
1.1 自分のニーズを明確にする
まず最初に行うべきは、自分がどんな車を必要としているのかを明確にすることです。以下のような点を考えてみましょう:
- 主な使用目的(通勤、買い物、レジャーなど)
- 乗車人数
- 荷物の量
- 駐車場のサイズ
- 燃費の重要度
- 安全性能の重要度
これらの点を整理することで、自分に最適なクルマのタイプが見えてきます。ただ、生活のツールとして適切なタイプはあるのかもしれませんが、それを加味しながらも「このクルマがいい!」という直感は大切にしてください。クルマは気に入って長く乗る方が経済的ですし、地球環境にもいいので、その感性を大切にしていきましょう。
1.2 予算を設定する
次に、車の購入にかけられる予算を決めましょう。中古車購入の場合も、車両本体価格以外にさまざまな費用がかかります。
車両本体価格:中古車の場合、年式や走行距離、状態によって大きく変わります。
諸費用:中古車を購入する際にも必要な各種費用のことで、主に以下のものが含まれます。
- 法定費用:自動車税、自動車重量税、自動車損害賠償責任保険料など
- 販売店手数料:名義変更手続代行費用、車庫証明取得代行費用など
新車購入時の諸費用の目安は、車両本体価格の5〜10%程度とされています。中古車の場合も同様の割合で考えておくと良いでしょう。
維持費:購入後にかかる費用で、燃料代、駐車場代、保険料、税金、車検費用などが含まれます。
維持費の目安は、車種によって大きく異なりますが、以下のような範囲で考えられます:
- 軽自動車:年間約35万〜45万円
- 小型自動車:年間約45万〜55万円
- 普通自動車:年間約50万〜60万円
これらの費用を考慮に入れて、無理のない予算を設定しましょう。それと、もう一つ大切なことは、
金額を上回る「ワクワク」があるか、ということです。クルマを手に入れると新しい体験ができる可能性も多く区膨らみます。その金額にできない価値こそ非常に重要です。
1.3 情報収集
予算が決まったら、その範囲内で購入できる中古車の情報を集めます。以下のような方法で情報を集めることができます:
- 中古車販売サイト(BrummBoooも参考にしてください!)
- 中古車専門誌
- 口コミサイト
- 知人や家族からの情報
集めた情報を基に、興味のある車をいくつかピックアップしましょう。
2. 中古車販売店訪問
2.1 販売店を選ぶ
情報収集の段階で興味を持った車の販売店を訪問します。複数の販売店を訪れることをおすすめします。販売店を選ぶ際のポイントは以下の通りです:
- 自宅や職場から近いこと
- アフターサービスをしっかり取り組んでいること
- 評判が良いこと
さらに、販売店だけではなく、整備工場とのネットワークを持つことは、気に入ったクルマを長く乗り続けるためには非常に重要です。そうとはいってもそんなネットワークを持っていない、という人は、BrummBoooの提供する整備工場ネットワークをご活用ください。
2.2 実車を見る
販売店では、まず実際の車を見て、触れてみましょう。このプロセスは絶対に必要です。乗った時のフィーリングなど非常に大切な情報だと考えてください。中古車の場合、特に以下の点に注目します:
- 外装の傷や凹み(ただし、あまり神経質にはならないように)
- 内装の汚れや臭い(臭いは特に気をつけてください)
- タイヤの摩耗状態(残っていればラッキーという感覚で)
- エンジンルームの状態(あまりにも綺麗な場合は気をつけてください)
2.3 試乗する
可能であれば、必ず試乗をしてみましょう。ほんの少しでも試乗すると単に見るのとは違う箇所が見えてきます。試乗では以下の点に注目しながら運転してください。:
- 運転のしやすさ
- 視界の良さ
- 乗り心地
- 加速性能
- ブレーキの効き具合
- 静粛性
- 室内の広さや使い勝手
試乗をすることで、その車があなたに合っているかどうかを体感できます。違和感は無理やり納得せずに誰かと話してください。
2.4 車両状態チェックシートを確認する
中古車の場合、車両の状態を詳細に記録した「車両状態チェックシート」が用意されていることがあります。このシートを確認し、車両の状態や修理歴などを把握しましょう。しかし、中古車の整備記録は改竄されていることも多いので、参考程度にして、前のオーナーがどのような使い方をしていたのか、販売店や整備工場の方々がどのように評価しているのかを大切にしましょう。
2.5 見積もりを取る
気に入った車が見つかったら、見積もりを取りましょう。見積もりには以下の項目が含まれているはずです:
- 車両本体価格
- 諸費用(税金、保険料、登録費用など)
- 整備費用(必要な場合)
- 値引き額
見積もりを取ったら、他の販売店でも同じ車種の見積もりを取って比較してみるのも良いでしょう。ただし、中古車の場合は全く同じ状態というのはほぼないと考えてください。走行距離、年式、モデルなどが近しい、というのはあり得ますが、全く同じはまずあり得ません。
3. 支払い方法の検討
見積もりが出たら、支払い方法を検討します。主な支払い方法には以下のようなものがあります:
3.1 現金一括払い
手持ちの資金で一括で支払う方法です。金利がかからないため、総支払額を抑えられます。
3.2 自動車ローン
月々の分割払いで車を購入する方法です。頭金の有無や返済期間によって月々の支払額が変わります。
3.3 残価据置型クレジット
一定期間使用した後の車の価値(残価)を予め据え置きし、その分を差し引いた金額を分割で支払う方法です。月々の支払いを抑えられますが、契約終了時に選択肢(買取、返却、乗り換え)を迫られます。
自分の経済状況に合わせて、最適な支払い方法を選びましょう。
4. 契約と名義変更手続き
4.1 契約
支払い方法が決まったら、いよいよ契約です。契約時には以下の書類が必要になります:
- 実印
- 印鑑登録証明書(普通車の場合)
- 住民票(軽自動車の場合)
- 車庫証明書
- 身分証明書(運転免許証など)
- 銀行印(ローンを組む場合)
4.2 車庫証明の取得
普通車を購入する場合は、車庫証明が必要です。これは、自宅や勤務先の近くに車を駐車するスペースがあることを証明する書類です。通常、管轄の警察署で申請することになります。通常は販売店が代行して取得してくれますが、自分で取得することもできます。
4.3 名義変更手続き
中古車購入の場合、前所有者から自分の名義に変更する手続きが必要です。これも通常は販売店が代行してくれますが、費用は購入者負担となります。こちらもご自身で行うことができます。
4.4 自動車保険の加入
任意の自動車保険に加入しましょう。販売店で加入することもできますが、自分で保険会社を比較して選ぶこともできます。ネット保険も一般化しているので、さまざまに検討して契約してください。以下の点を考慮して選びましょう:
- 補償内容
- 保険料
- 特約の有無
- 事故対応の評判
4.5 納車
すべての手続きが完了したら、いよいよ納車です。納車時には以下の点を確認しましょう:
- 車の外観や内装に傷や汚れがないか(中古車なので、あまり神経質にならないで!)
- 各種書類(車検証、取扱説明書など)が揃っているか
- 操作方法の説明を受ける
- とにかく分からないことがあれば販売店に聞くことが大切
5. アフターフォロー
中古車の購入が完了しても、販売店との付き合いは続きます。定期点検や車検、修理などでお世話になることになるでしょう。良好な関係を築いておくことで、快適なカーライフを送ることができます。先にも書きましたが、販売店だけではなく、整備工場のネットワークを持っておくことが大切なので、BrummBoooの独自のネットワークも参考にしてみてください。
まとめ
以上が、中古車購入の基本的な流れです。初めての車購入は不安もあるかもしれませんが、この記事で紹介したステップを一つずつ着実に進めていけば、きっと満足のいくクルマ選びができるはずです。
中古車選びで大切なのは、自分のニーズをしっかりと把握し、自分らしさを表現できる最適な車を見つけることです。また、車両の状態をしっかりと確認し、隠れた問題がないかを見極めることも重要です。この部分は、信頼できる整備工場があると安心です。焦ってすぐに契約するのではなく、じっくりと選ぶことが大切です。そして、分からないことがあれば、販売店や整備工場の方に遠慮なく質問してください。彼らはあなたの車選びをサポートするプロフェッショナルです。
最後に、中古車を購入したらぜひ楽しいドライブに出かけてください。新しい愛車との素敵な思い出作りを心からお祈りしています。安全運転で、楽しいカーライフを!