こんにちは、BrummBoooファシリテーターの松岡直紀です。みなさん、ご存知の通り、BrummBoooは「長乗りカーライフ」を提唱しており、EVにおいてもその理念は変わりません。EVは今の家電のようになると言われてますが、家電のように使い終わったら捨ててしまうのではなく、リユースをきちんと進めることが未来にむけて大切になっていきます。EVを大切に長く使い、次のオーナーに乗り継いでもらうことは、経済的にも環境的にもメリットを享受できるだけでなく、車との付き合い方に新しい価値を見出すことができます。本記事では、ユーザーが実践できるメンテナンス方法や、中古EVの活用術について解説します。「動く蓄電池」としての活用や補助金制度を活かした中古EV選びなど、EVを賢く使い続けるためのヒントをお届けします。

目次
- EVを長く使うための基本メンテナンス
- 中古EVの魅力と選び方
- 中古EV活用術:動く蓄電池としての可能性
- 中古EVを購入する際の注意点
- EVでも「長乗り」しよう
EVを長く使うための基本メンテナンス
EVはガソリン車に比べてメンテナンスが少ないと言われますが、だからといってノーメンテナンスでいいということで張りません。家電に比べると高速で移動しており、常に物理的な負担がかかっているのが自動車です。なので、EVもメンテナンスすることによって、走りの品質を保つことができます。以下のポイントを押さえることでさらに長持ちさせることができるので参考にしてみてください。
- タイヤとブレーキの点検
EVは回生ブレーキを多用するため、通常のブレーキパッドは減りにくい一方で、タイヤへの負担は通常のエンジン車と同じです。定期的なタイヤ交換や空気圧チェックが、電費に効いてきますし、タイヤそのものの寿命にも影響してきます。 - 充電設備の管理
家庭用充電器や公共充電ステーションの使用時には、接続部分に異常がないか確認しましょう。特に家庭用充電器は耐用年数があるため、故障リスクを防ぐためにも定期点検がおすすめです。 - 日常的な清掃とケア
車内外を清潔に保つことで、劣化やサビを防ぎます。特に雨の日や雪道で走行した後は、車体下部も含めて洗浄し、塩害対策を行いましょう。
中古EVの魅力と選び方
EVが市場に登場してから一定の時間が経過してきているので、中古EV市場は今後確実に拡大しますし、今現在も拡大しています。新車よりも手頃な価格で購入できる点が大きな魅力です。現時点においては、EVの方が寝落ち幅が大きい傾向にあるため大変お得に購入することができます。以下は、中古EVを選ぶ際に注目すべきポイントです:
- バッテリー状態の確認
バッテリー容量(SOH)がどれくらい残っているかを確認することが重要です。販売店によっては診断結果を提供している場合もあります。 - 走行距離と使用履歴
EVは走行距離よりも充電回数や使用環境による影響が大きいため、前オーナーの使用履歴についても確認しましょう。BrummBoooが大切にしている情報はこの前オーナーのクルマに対する想いです。ぜひ参考にしてみてください。 - V2H(Vehicle to Home)対応車種
家庭用蓄電池としても使えるV2H対応車種は、中古市場でも人気があります。災害時など非常時にも役立つため、選択肢として検討する価値があります。
中古EV活用術:動く蓄電池としての可能性
「動く蓄電池」として中古EVを活用するアイデアは、多方面で注目されています。特に近年は災害が甚大になる傾向があり、これまで以上に備えが必要になると言われています。その中で、V2H対応のEVを選ぶ、というのは賢い選択肢でもあるといえます。以下にそのメリットをご紹介します:
- 非常時の電源確保
停電時には、中古EVから家電製品や照明へ電力供給が可能です。特にV2H対応車種では、自宅全体への給電も実現できます。 - 再生可能エネルギーとの連携
太陽光発電システムと組み合わせれば、昼間に発電したエネルギーをEVに充電し、夜間に家庭で使用することも可能です。これにより電力コスト削減にもつながります。 - 移動可能な蓄電池としての利便性
定置型蓄電池と異なり、必要な場所へ移動できる点が大きな特徴です。キャンプやアウトドアでも活躍します。
中古EVを購入する際の注意点
EVを購入する時には補助金を使える、と考えている方も多いかと思いますが、補助金制度は中古に対して非常に狭き門だと考えてください。中古EVも対象になる場合がありますが、登録から1年以内など、適用には非常にハードルが高いもので、ほぼ使えないことが多いです。(2025年3月時点)ただし、中古EVの最大のメリットは、新車価格からの寝落ち幅が大きく、リーズナブルにカーライフを始められる点です。中古EVのために各種補助金が使えないことで選択肢から外すのではなく、購入の総額を考えて、中古EVを選択肢の一つとして加えてみてください。
EVでも「長乗り」をしよう
BrummBoooが提唱する「長乗りカーライフ」は、中古EVでも実現可能です。エンジン車vsEVといった対立軸で考えるのでははく、今あるクルマをとにかく長く乗ること、そして、自分が乗っているクルマを大切にして次のオーナーまで引き継ぐ、という考え方で総合的に考えていきましょう。自分らしいクルマ生活を楽しむために、適切なメンテナンスと自分らしいクルマの選択で、新しいカーライフスタイルを楽しみましょう!